動悸②  ~心房細動に気づき、脳梗塞から身を守る~

動悸前回、動悸症状を起こす不整脈の種類に関して概説させていただき、その中でも高齢化とともに増加している不整脈『心房細動』を取り上げました。

心房細動は、心臓の中の心房という血液が入ってくる部屋で不整脈が起こり、心房が細かく震えた(細動といいます)状態となり、正常に収縮できなくなります。

ですが、全身の血液を送るのは心室であり、心室の収縮は保たれるため、大きな問題は起きません。ところが、心房内では血液の流れが悪くなるため、流れの淀んだ血液に血栓が発生します。

その血栓が流れて飛ぶと、脳の血管に詰まれば、脳梗塞となります。

心房細動の特徴は、脈拍がバラバラになることです。我々の脈は、規則正しいリズムで『トン、トン、トン・・』と打ちますが、心房細動になると『トン、ト、トトン、ト、トン、トトン・・』という具合に、全くバラバラなリズムで打つことになります。

そして、多くの場合、脈拍が90~140回/分程度まで早くなります。家庭の血圧計では、脈拍がバラバラなため、測定不能のエラーが出たり、測定のたびに脈拍数が90回/分だったり120回/分になったり安定しません。

そのため、もし、動悸を感じた場合、ご自身で手首の親指側を走る撓骨動脈を触れて脈拍を取れるのであれば、脈拍がバラバラであることを確認する。

もしくは家庭の血圧計で何度か血圧を測定し、その脈拍数が測定のたびに極端に違っていたり、エラーになったりする場合は、心房細動を疑い受診してください。

早期発見することができれば、将来、寝たきりになる脳梗塞を防ぐことができます。動悸が気になる方は、どうぞご相談ください。